石灰といえば・・・・
   ボルドー液である。

 宇井清太も若いころリンゴを作った時、
 ボルドー液をスピードスプレヤーで
 消毒したものである。

 このボルドー液の作り方は。
  生石灰と硫酸銅で作る。
  銅は非常に薬害が起こりやすいから、
  この薬害を軽減するために?
  石灰を使う。

  ラン栽培でも、昔は良い薬がなかっから、
  ボルドー液を散布した。
  ここで大きな薬害が出た。
  散布した当初は出ない。
  Tヶ月も経過した頃、リードの芯が、
  銅の害が出る。

  つまり葉をメッキしたような銅が、
  灌水の度毎に洗われ、この銅成分が
  少しづつ芯に蓄積し、ある濃度に達すると
  薬害が出る。

  つまりラン科植物の葉は、雨を受け取る
  漏斗の役目をするので、芯に蓄積する。
  単子葉植物であるが故の薬害である。
  
蘭の病気。
自生地では・・・ランは非常なスローモーな生き方をしている。
普通に考えれば・・・光合成の光争奪戦の敗者が・・・地球上で生き残れるわけないのだが、
実際、地球ほとんどのエリアで・・・種族を何千万年も持続させてきた!
ランの起原は6800万年前。
植物の病害菌の起原は・・・2億8000万年前?
当然、ランも病害菌が寄生する対象になる。
それでも・・・生き残ってきた。
熱帯雨林の高温多湿。
この条件は病害菌の大繁殖する条件である。

 宇井清太の叔父もブラジルに移民したから・・・・
 昭和40年代にはブラジルの人が多く来宅した。
 胡椒栽培の人達。
 フザリューム菌で何千ヘクタールの胡椒畑全滅。
 熱帯雨林を焼畑で開墾して・・・胡椒畑。
 つまり何万年かかって構築した熱帯雨林の生態系を焼畑で破壊。
 ここに胡椒植えて・・・化学肥料を与えた。
 そして病気。
 瞬く間に・・・・だったという。
 そこで・・・奥地に奥地に・・・しかし・・・植える苗木に病害菌が潜伏。
 熱帯雨林の炭素循環速度は速い。
 短年月で土壌は瘠せる。大量の化学肥料。
 この考え方は、水ゴケ栽培で肥料を与える栽培と全く同じ。
 当然、溺れる者ワラにもすがる思いで、消石灰を散布したという。
 考えられる対策は・・・全て行ったという。
 しかし、壊滅的な打撃。
 宇井清太のラン菌による炭素循環栽培法の中には・・・
 この熱帯雨林で起こった胡椒栽培の壊滅も・・・入っている!
 ランの中にも熱帯雨林を原産にする種が・・・非常に多くあるからである。
 これを、ラン菌の生息していないコンポストで肥料栽培を行えば・・・・
 必ず・・・ブラジルの胡椒栽培と同じことが・・・日本の温室内でも起こるからである。
 微生物、材木腐朽菌の生態系というのは、どんなに重要なことか。
 ブラジルの胡椒産業が壊滅した・・・・この猛威。
 
 コチョウラン栽培と全く同じ。
 この栽培には枯れ落ち葉も材木腐朽菌も削除。化学肥料。
 こういうことが、日本のコチョウランでも起こった。
 以前は、コチョウランも「切花栽培」。
 高温多湿の温室は・・・一度病気が出れば・・・防ぎようがない。
 多年草のコチョウランを・・・多年草に長生きさせることが出来ない!
 これが・・・贈答用として市場で取引されているが・・・よーく観察すると、
 こういうことが起こっている中での・・・経営である。寄せ植えという販売法で凌ぐ!
 寄せ植えというのは「栽培技術」ではない。
 「販売テクニック」であるから、ペレポストのエリアのものではない。
 消耗品としてのテクニック。
 コチョウランの株を10年、20年元気に保存することは出来るところあるのだろうか?
 病気の出る前に寄せ植えして出荷。
 メリクロンから2,3年の生命。
熱帯雨林の自生地では・・・病気が出ないのに。
ところが、私たちが栽培したとたんに・・・病気が多発する。
なぜなのか???
答えは簡単である。
自生地にはない「肥料」を与えるからである。
人間には向上心があるから・・・一日でも早く大きくして、沢山の花を咲かせたい!
更に、ラン菌を削除して苗を育成する科学の進歩が・・・
菌根植物であるランを・・・菌根の持たないランを創り上げた。
つまり、人間でいえば・・・有用な微生物を持たない消化器官の人間を作った。
自然界における微生物の微妙なバランス、生態系など、
ラン栽培には・・・・想定されてこなかった。
こういう鉢、栽培に肥料を与えれば・・・ピロリ菌が大繁殖する!
ピロリ菌と拮抗する菌がいないから・・・窒素の多いエリアに生息基盤を置く病害菌が大繁殖する。
つまり、自生地より多くの窒素のある鉢。
自生地より遅くまで窒素が残る鉢。
こういう鉢が病害菌は大好きである。

ランは・・・最も交配が重ねられたもので13〜15代であろう。
いまだ山の草である。
作物までなっていない植物である。
更に菌根を持たないランは・・・体内の炭素と窒素のバランスを調整できない!
このことが最も重要なことであるが・・・これまでは削除。
病気・・・即・・・薬剤散布。

そういう発想の中から・・・先日・・・石灰乳で消毒の質問があったので記す。
石灰が・・消石灰が鳥インフルエンザ対策に散布されてることがTVで見かける。
本当に効くのだろうか???
更にペレポスト栽培ではラン菌が生息している!
消石灰の上澄液のPHは12,6. 強アルカリ。
このアルカリ性を利用して・・・ラン鉢に与えて・・・病害菌防除???
こういう質問であった。

こういう消毒を考える前に・・・腐敗菌などの細菌が鉢内に繁殖しない栽培を、
この講座は記述している。
植物、作物栽培で、消石灰散布、上澄液で病気を防げるなら苦労はない。
ほとんど期待できない。
真っ白に多量に撒けば・・・別な問題が生まれてくるからである。

病気多発のランは、よく話を聞いて見ると・・・エビネ、リカステ、パフィオ。
いずれも似たようなコンポスト。
杉皮の繊維での栽培。
こういう素材を考えた人、ラン菌のこと、自生地の生態系を削除。
こういうもので栽培使用とすれば・・・いろいろな「肥料」ということになる。
杉の繊維は用土ではなく「詰め物」。
ランは強い。
が・・・・時間の経過と共に腐敗菌のような細菌が勝ち組み菌となり大繁殖。
こういう栽培法が、そもそも間違っている!

それでも・・・何か消毒したいのであれば・・・・
「ナノ銀ヘルパーA」。
ナノ銀粒子溶液は細菌に抜群の効果がある!
腐敗菌、ナンプ病菌も細菌なので・・・・効く!
そういうことで・・・非常に好評で・・・売れる!






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石灰乳液とラン菌とラン

kouza 2ak